小さな日本人の人生旅行記(ESADE MBA編)

英語が苦手だったごく平凡なサラリーマンが世界に出ていく体験を綴ります。

残り1ヶ月の低空飛行

いよいよ留学生活も最終月に入りました。卒業式まで2週間ちょっとの予定ではありますが、コロナウイルスの影響で卒業式の有無や、家族の参加状況などが不確定です。せっかくなので今まで散々迷惑と面倒をかけてきた日本の家族にバルセロナやキャンパス・クラスメイトの様子を見せたいと思っているのですが、怪しい感じになってきました。当初の予定では4月1日(4月2日着)で帰る予定ではありますが、変える可能性もあります。

 

さて、最後になってくるとお金のやりくりがキーになってきます。当然入学前から、学費・生活費・その他不可抗力でかかる費用(修理代や手続に必要なもの)などを見越して費用を調達し、定期的に予定通りの出費をしているかをチェックするなど対策をしています。ただ、計画通りに資金を調達しているので最後は本当に預金ギリギリの状態で帰国をすることになります(借金で増資をしてもいいですが、利子は避けたい)。

 

我が家では家計簿を私が管理し、毎週スプレッドシートに入力し、項目別に費用が計算されるようにしています。項目は固定費・変動費・一過性のもの(意外と不可抗力で一時的に発生する費用は多い)に大きく分けて、それぞれ細かく分解して全部で合わせて15の項目で管理しています。累積の費用変動を追えるようにしていて、変動が想定の範囲内なのかどうかをチェックするようにしてきました。しょっちゅう出費をチェックしつつ、減る一方の銀行残高を見つめていくのはきついものがあります。

 

渡航当初は旅行にお金をかけることを想定していなくて、留学当初は「やっちまった!」という感じでした。振り返るとあちこち夫婦で旅行したので想定よりも旅費が高くついたのですが、インターンの給料と日々の節約(1年目は弁当生活)で、予定通りでした。こんなことを言ってはなんですが、前の会社を辞めて退職金をもらえたおかげで費用も賄うことができました。なんとかギリギリの状況で帰国ができそうです(最後預金は日本円にして数万円程度・・・)。

 

服は全てボロボロです。今は私服用のシャツ3枚しかないのですが2枚は袖と襟が破け、1枚はペンのインクで汚れています。パーカーも切れるものは学校のやつ1枚。靴下はどれももうダメで、母指球やかかとに穴があいています。ズボンがしんどく、今は履けるものが2枚(うち1枚はジャージ)。よく周囲に「〇〇に安いのあるから買っちゃえばいいじゃん」と言われるのですが、今のやりくりの中では優先順位的にも買っている場合ではありません。最後までなんとかもってほしいものです。

 

引越荷物は全てスーツケースで直接運ぶ予定です。2人で4個ですが、自分は1個分で収まる予定です。荷物の多くをスーツと革靴でしめる感じで、ほぼ持って帰るものはありません。お金も所持品もだいぶ低空飛行ですが、一度社会に出た30代の人間にとってはなかなかない経験だと思って楽しみます。