小さな日本人の人生旅行記(ESADE MBA編)

英語が苦手だったごく平凡なサラリーマンが世界に出ていく体験を綴ります。

ターム4 学業面の振り返り

 なんと言えばいいんでしょう。正直2年目のプログラムは1年目と比較して圧倒的に負荷が少なく、学業面で書く内容が非常に薄くなりそうです、正直なところ。

 

クラスを選択したのが春くらいで、当時は夏のインターンで自分の適性を見る予定だったため、特にクラスを選択するコンセプトというものがありませんでした。あえて言えば「マーケティング・セールス系と、ジェネラルマネジメントとして使えそうなクラスをとる」というくらいでしょうか。

ターム4は5つの授業をとりました。夏の3ヶ月をインターンにあてたため夏にクラスを取らなかったため、他の学生よりは多めに取っていた印象でした。5つの授業(授業50回)というと実はクラスの数量そのものはターム3とさほど変わらないのですが、グループワークの量が減りました。また、グループワークも生徒の多くがプライベートを優先するようになり、リモートワークが増えました。そのような中でしたが、以下のような感じで授業をとりました。

 

・Marketing Transformation for the Digital Era

マーケティングのアプローチが、テクノロジーの影響によってどのように変わってきているかを学ぶ授業でした。顧客が企業に対して様々な媒体で意見を言ったり抗議をすることができるようになったり、顧客が製品についての情報にアクセスするのが容易になっている中で企業としてどのように取り組んでいくべきかというのを考えました。クラスとしては講義・グループワーク・ゲストスピーカーによる講演・生徒の経験の共有(プレゼン)がバランスよく含まれており、体系的な知識→実験→実社会での情報というようによく作り込まれていました。

 

・Mergers and Acquisitions

当初この授業をとる予定はなかったのですが、せっかくMBAをとりにきているのであればある程度この手の話は理解をしておきたいと思い履修しました。講義が中心で、基本的なM&Aのプロセスに沿って授業は行われました。実際にケースを読んで、その場で妥当な買収額のレンジを計算したあと、他のチームと買収の金額と支払い方法について交渉するクラスが印象的でした。企業価値の計算をするあたりは、ちょうど今資格の勉強のために財務会計を学び直しているので、いい練習になりました。

 

・Performance Measurement & Control Systems

事業部・部署単位のパフォーマンスを計測する手法を学んでいきました。5回ほどグループでレポートを提出する必要がありました。毎回ケースを読んで、教授の出した質問に対して分析と提言で答えるような形でした。正直自分のグループは放っておくと締め切り前日の夜10時になっても「誰もケースを読んでいない」というレベルだったので、1回目以降はほとんど自分でやりました。笑)ワークロードとしては毎回ケースもあったのでそれなりではあったのですが、クラスの内容としては正直日本語で書かれたサイトとか本を読んだ方が効率よく学べた感じでした。

 

・Service Operations

顧客の待ち時間を改善するために必要なことを学ぶ授業でした。キャパシティやサイクルタイムなどを計算・分析をして、どのような打ち手があるかを考える授業でした。クラスの中でもシミュレーション(実際に手を動かして作業をする)が要所にに用意されており、理解を深めることができました。個人的には今学期で一番楽しめたクラスです(ケースの内容も面白かったです)。今後の業務でどのようにいかせるかわかりませんが、「なんとなく〇〇をやったら改善できるんじゃないの?」と考えがちなところを「まずは数値化して分析してみて、ボトルネックにアプローチしてみよう」というように持っていくのが大切だというのを感じました。(こうやってかくと小学生の感想文みたいですが、実際の業務で結構知らず知らずに感覚で打ち手にいきなりいく人、多いですよね)

 

・Strategic Sales Management

セールスと言いつつ、もう少し高い視座から取り組むような感じでした。具体的には(かなりざっくり書きますが)、各チームが架空の企業を作り、顧客は誰か、顧客への提供価値は何か、顧客にどのチャネルで価値を届けるか、独自の提供価値は何か、それをやるためにどのような組織構成や人材が必要か、どのように人材を雇って育ててモチベーションを高めるか、それをやるためにどのようなKPIやテクノロジーが社内に必要か、という内容でした。B2B向けのスタートアップで働く予定の方や、起業をする予定の方には、よりすぐに使えそうな内容の事業だったのかと思います。自分は組織・人材のところをメインにやりました。

 

以上です。

今学期はバルセロナに帰ってきて、デモが続いた日々に見舞われ、パソコンも盗まれ、旅行に行っているうちに12月になってプロジェクト・プレゼンテーション・期末試験が続きました。

12月でプログラムが終了になる人も多くいます。次の学期で学校にいる人はざっくり1/3強くらいでしょうか(バルセロナで働いたりインターンをしている人を含めるともう少しいそうです)。昨年一緒に入学した仲間もいよいよ散らばりはじめました。

来学期はいよいよ最後のタームです。2つしか授業がありません。より自分の興味のあること、今見聞を深めるべきこと、今しか過ごせない仲間との時間を大切にします。