小さな日本人の人生旅行記(ESADE MBA編)

英語が苦手だったごく平凡なサラリーマンが世界に出ていく体験を綴ります。

ターム2終了 クラスの外での振り返り

クラスの外でのターム2の気づきをまとめます。課題の量(数・それぞれの課題にかけなければいけない時間と労力)と就職活動でとにかく周囲のコミットメントが落ち、クラブ活動もアクティブなメンバーは非常に少なくいろんな局面で難しさを感じます。前職の会社でも提出物が遅れる人やメールを読まない人はたくさんいましたが、それ以上に状況は厳しいなと痛感しました。以下が今学期の主な学びです。
 
・運動習慣は大切
1月の頭に宣言した通り、行ける日は毎朝クラス前にジムにいっています。色々と忙しい時はジムで30分バイクを漕ぎながら読まなければいけないものを読んだり、クラブ活動や日本人としての活動のワークを同時にこなしています。ストレス発散をしたい時はウエイトトレーニングを多めにやって、疲れている日は簡単な有酸素とストレッチをしています。
そこまで筋肉をつけるつもりはないのでハードにはトレーニングしていないですが、ある程度血流を流すと調子がいいですね。なんとなくケースを読むスピードが上がったのも、運動習慣が出来てからです。時々美味しい食事を食べたりと酒が飲めれば幸せを感じる性格なので、人生なるべく長い間お酒を楽しめるように健康には気をつけたいと思います。(おじいさんみたい)
 
・日本基準で人を判断してはいけない
クラス外と言いつつクラスと関連のある内容ですが、アントレのグループワークは本当にしんどかったです。
インド人Aさんが「明日の18時にクラス終わるからそのあとミーティングしよう。それまでに各自ーーを調べて準備をしよう。」という風にいい、メンバー全員が合意しました。
インド人Aさんは10分遅れてミーティングルームに来ましたが、「俺はクラブのイベントに出る」と言ってすぐに去っていきました。そもそも彼が時間を指定したので自分は他のミーティングの時間を調整して1時間ほど準備をして待っていたので流石においおい・・・と思いました。すかさず「このクラブのイベントはいつサインアップしたの?」と聞いたら「数週間前だ」というのです。流石にその瞬間は理解に苦しみました。
さらにもう一人のインド人Bさんが電話してきて「いま家にいる」と言い出し、エクアドル人Cさんととりあえず2人で課題をやることになりました。次の日の休み時間に、私とCさんがやった課題の内容をインド人2人に伝えるためにミーティングをしたのですが、説明を聞くどころかインド人AさんとBさんがお互いに文句を言い合って休み時間が終了しました。しかも途中で家から持参したカレーを食べ始めるし・・・。
 
この時ばかりは「もう二度とインド人とはチームを組みたくない」と思いました。ただ、彼らには彼らのいい部分が多く、なおかつ英語が得意(音は違う)なため彼らの能力に頼る他ありませんでした。
結局直前まで誰も最後のInvestor pitchに向けた準備をせず、彼らの瞬発力と経験と頭脳という長所を活かしつつ話が脇道にそれる短所をカバーすべくこちらでコントロールしながら課題をやりました。(このやり方は非常に日本的だなと我ながら思いました。笑)
 
最後のPitchではいろんなハプニングがあり、あまり良い結果は出せませんでしたが、自分一人では到底出来っこない内容の物になりました。この経験を通じてただ単に「自分と習慣や考え方が違うから」という理由で人と距離を取るのをやめようと思いました。振り返ると、自分が相手に失望をしたのはただ単に「自分が相手に対して勝手に抱いていた期待通りにならなかった」ことに過ぎないので。
 
なんでも日本基準、自分の中での常識で他者について判断をしないように心がけようと思います。それは外国人に対してでなく、日本人に対しても同じです。これまでの人生、ドイツ絡みで経験してきた「相手の論点や議論に対しては反論や疑いをかけても、相手のパーソナリティに対してはアタックはしない」「その人がどういう団体・集団に所属するかではなく、その人個人を見る」という事の大切さを改めてここで認識しました。日本にいると基本的には年齢と社会的地位が分かりやすい指標になるので、結構所属とパーソナリティがゴチャゴチャにみられる事が多いです。これから日本に戻ったときにどうこの気付きや学びを活かせるか、難しそうですが考え続けたいと思いました。