小さな日本人の人生旅行記(ESADE MBA編)

英語が苦手だったごく平凡なサラリーマンが世界に出ていく体験を綴ります。

旅での学び(プラハ・ウィーン)

先日プラハとウィーンに行きました。色々ありましたが、今回は3点ある気づきのうち3つ目が一番価値のある学びでした。

 

チェコとの相性は残念

思ったよりこの地とは相性が悪いようでした。小銭の細かいお釣りをこちらから言わないと「どうせ外国人はわからないだろう」と出してくれなかったり、その他も色々と一悶着がありました。そもそも英語が不自由な人が多い上に外国人を外国人扱いする傾向がありました(これは日本人もそうなので仕方ないけど)。英語が通じない場合、ドイツ語で通じるかどうか話してみました(プラハはドイツとオーストリアに囲まれているのでドイツ語が通じるかなと思って)が、逆に嫌な顔をされました。まあ歴史的なことを考えたらそれはそうか・・・。3日間いて、全体的に人が暗い印象がありました。まあこれもバルセロナ生活によって若干バイアスがかかっているのかもしれませんが。

 

・ドイツ語ができてよかった

ウィーンは人生で行くのは3回目です。ドイツ語で普通にやりとりができるので楽でした。若干現地の方は訛りがきつかったですがストレスはありませんでした。オペラをみても内容が入ってきたり、店員さんや飛行場のカウンターの人とジョークを交わしあったりして「やっぱりドイツ語圏はいいな」と思いました。やはり現地語の方がみんないろんな情報を教えてくれるので、いろんなお得な情報を知ることができました。

 

・お金について学ぶ(使うべきところ、使うべきではないところ)

これが今回の旅の一番の学びでした。私費・家族帯同・家計収入源ゼロということで貧乏生活を送っています。相場の2/3くらいの家賃の古いアパートに住み、留学中は服が夏4着・冬3着しかシャツがなく破れたりしている中着続け、3本しかないズボンもポケットに穴があき、蚤の市で値切って買った布切れをあてて穴をふさいでいます。

旅行にも行っていますが、内容は30代とは思えないようなことをしています。例えば、ウィーン学友協会の黄金の間でクラシックを鑑賞してきました。ただし、60ー70ユーロ×2を消費するほど余裕はないので、7ユーロの立ち見席で2時間半、飲まず食わずトイレにのいかずでフェンスにしがみついて立ち見をしていました。休憩時間離れると他の人に場所を取られるのでフェンスにしがみ付きでした。また、オペラも60ー100ユーロ×2を負担することができないので、11ユーロの見にくい席(柱があって舞台が見にくい)を選びました。僕らの席はまだよかったのですが、前に座っていたおじさんの席はほぼ柱しか見えない席で、周りにいた人はおじさんをみてくすくすと笑っていました。笑

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そして僕らのウィーンの宿はユースホステルでした。自分たちがウィーンに行った時は街の中心地のホテルの相場が1泊200ユーロ以上、流石にきついので2人で1泊50ユーロのユースホステルに泊まりました。(結婚して夫婦で普通行かないですよね。大変お貧乏な新婚生活で申し訳なし・・・。)

オペラやクラシックは節約をして全く支障がなかったのですが、ユースホステルに泊まったことが「銭失いになりました」。確かに1泊の値段は抑えられたかもしれませんが、失ったものが多かった。まず、帰ったらルームメイトのインド人が部屋を暗くして寝ている。身の回り整理をしてようやく寝ようと思ったところで別の人がガサガサと帰ってくる。朝起きるタイミングも合わず、荷物をガサガサできる雰囲気になるまで時間がかかる(そもそも休日でも我が家は6時までには起きる。笑)。というのもあり、気疲れと睡眠不足、さらに行動時間が短くなったことで行きたい所を1つ諦めました。

いつも出張では安いホテルを何も考えずに選んでいましたが、タバコの臭いのきつい部屋になりがちで喘息になったりしたのを思い出しました。今回の旅の件もそうですが、「泊まるところはある程度まともな所にするべき。それが自分の生産性や満足度を高める」ということがよく分かりました。

 

旅だけでなく自分が何かにお金を払う場面では、

①必要なものなのか、あったらいいな程度のものなのか

②払うこと・払わないことで発生する生産性やQOLの変化(そもそも価値がリターンとして帰ってくるのか。その価値は支払う投資からして妥当なのか。)

の2点を意識しながら判断をすることが大切です。卒業後は自分たちの生産性を長期的に高めるものにはお金を使い、それ以外は最低限(今のまま)生活するようにする方針で計画中です。