小さな日本人の人生旅行記(ESADE MBA編)

英語が苦手だったごく平凡なサラリーマンが世界に出ていく体験を綴ります。

平和の有り難さ

先週の月曜からバルセロナは毎日デモでした。

若者を中心に火曜から放火を中心としたデモ活動が横行し、金曜日にはピークを迎えました。カフェやバルのテントやテーブル・椅子、植物も燃やされ、警察に事情聴取されていた店員さんが激怒していました。近所は特に被害が多く、信号はいたるところでへし折られ、標識も壊されています。街のゴミ箱というゴミ箱(家庭ゴミをまとめるコンテナのようなものです)が燃やされ、ゴミ袋が道端に放置されています。金曜日までは毎日放火の煙やゴム弾の銃声、爆発音、警察が投げる武器の音、人の叫び声、ガラスを叩き割る音、サイレンの音などが深夜2時くらいまで続き、なかなかしんどい日々が続きました。

こんな感じでした。(かなりショッキングな映像なのでお気をつけください)

https://youtu.be/d9F0nhI0Nk4

こんな状況が自宅前〜徒歩5分圏内で繰り広げられていました。昼にやっているデモは人は多くても平和なのですが、夜暗くなると中学生〜高校生くらいの若者が暴徒化していました。それにしてもほとんどの日本のメディアがこんな状況であっても報じないのは、それほど他に報道すべきニュースが多いのでしょうか。

カフェの植木を燃やそうとしていた仲間を止めようとしていた女の子もいたり、中には分別のある人もいましたが、ピークの金曜日は残念ながら植木は燃やされ、誰も止めるような人はいませんでした。

ようやく今日になって普段の平和な街に戻った感があります。(スペイン残留派の人に対して罵る独立派の人を見たりしましたが)

外国人として、特に今回の活動に対して横から意見をいうつもりはありません。ただ、やはり平和が一番ですな。家に火が移ってもおかしくない、ゴム弾が家に飛んできてもおかしくない状況にいたため、改めて平和の大切さを知った体験でした。