小さな日本人の人生旅行記(ESADE MBA編)

英語が苦手だったごく平凡なサラリーマンが世界に出ていく体験を綴ります。

ビジネスシミュレーション

MBATが終わって、Leading Changeという授業がありました。組織に変革を起こすためにはどうやって進めたらいいかということについて、ディスカッションベースの授業とシミュレーションをやる授業でした。

 

そして今週、来週はStrategic Business Simulationという授業があり、これまで1年間学んできたことを総合格闘技的に使っていくという授業です。かなり内容はリアルです。

個人的には、ここ最近は余っている時間に自分の興味がある分野(デジタルマーケティング・組織論・インターンをする予定の産業)について研究をしながら授業の復習をしていました。

チームメイトはスペイン・メキシコ・エクアドルキューバ・ペルー・ブラジル、という完全にラテン人に一人日本人が入っている感じです。このシミュレーションがなかなか厳しいです。。

 

・プレースタイル

議論がブレないようにフレームワークや道筋を考えてから物事にとりかかるのが自分のやり方ですが、シミュレーション自体がだいぶ情報量が多く決めることも多くカオスなので、当然うまく行きません。

どうにか周りの混乱を抑えようと形を作ろうとして根拠やロジックを組み立てますが、彼らの発言の瞬発力に対応できません。みんな思いつきで数字の意思決定をエイヤでやっていきます。

授業で出てきた市場規模の推定やシナリオ分析、センシティブ分析をした上で議論しますが、白熱している彼らにはきかず、初日の意思決定は声の大きい生徒の意見からチームを守れず、結局かなり厳しい結果になってしまいました。自分が間違えても全くおかまないなしです。どうも根拠のない数字の言い合いで空中戦になっていると、言語的にハンデのある我々日本人は厳しいです。

そして、こんな環境なので当然学んだことを使う環境には残念ながらなっていません。他のチームの学生は学んだことのいい復習になっているそうなので、チームの雰囲気でしょうか。

今日の大きな反省点としては、自分ができないことをやろうとしたことです。議論が空中戦(何かのロジック・枠組みなどに基づかない状況)になった時に彼らの戦い方を真似してそれらしい数字を言って押し切ろうとしましたが、「その数字は根拠がなさそうだ」(君に言われたくないのですが・・・)と言われて押し返されました。

この瞬間、反省しました。自分がやれる事をやっていない、というように。その後は自分がやるせなくなり、全然議論に集中できなくなりました。イチローさんがメジャーリーガーに日本人が行って「体を大きくするのはダメだ」とおっしゃっていたのを思い出しました。結局自分が一番パフォームできる状態に自分をコントロールするのが一番なんでしょうね。

 

スペイン語

このチームは本当にコミュニケーションが厳しいです。それは英語だけでなく、なんとスペイン語も課題になっています。自分以外はスペイン語ネイティブが5人、準ネイティブが1人いるため、議論が白熱するとすぐにスペイン語になります。それに対してキューバ人女性だけは気遣ってくれますが、他はおかまいなし。マイノリティになることの厳しさを痛感する1週間でした。

 

多分事前に入念に準備しても空中戦になるのでしょう。これは手を抜くか頑張るかは自分次第。もう1週間、どうなることやら。。