小さな日本人の人生旅行記(ESADE MBA編)

英語が苦手だったごく平凡なサラリーマンが世界に出ていく体験を綴ります。

バルセロナ到着後の生活立ち上げ&手続・費用について (備忘録)

さて、いよいよ週明けから学校のプログラムが本格的に始まります。

いまのうちに、入国以降やったことをまとめたいと思います。

 

結構ビザ取得に必要なことはネットを調べれば出てくるのに、肝心の「現地についてから必要なこと」がなかなか自分の境遇に当てはまる情報がありませんでした。

学校の先輩や長く現地にいる方の助けを得たり、現地人に質問して切り抜けてきました。

 

※人によって必要な手続きが異なります。

妻帯者・大学院への留学(長期留学ビザ)・私費留学というプロフィールの場合です。

あとは個人の経験を踏まえてになるので。いい意味でも悪い意味でも対応がフレキシブルなスペイン(笑)なので、以下に書いていることは人によって変わる可能性もあります。

 

★理想の手続の順番

日本出国前(日通経由で引越荷物を送るとき)

 ①海外転出届を提出し、「海外転出予定」と書いている住民票を日本で入手する

 

スペイン入国後

 ②携帯電話・ネットに繋がる環境の確保・銀行口座開設

 ③住む家が決まりそうなタイミング(仮住まい含む)でTIE申請の予約を入れる

 ④賃貸契約

 ⑤エンパドロナミエント(住民登録)・在留届(オンラインが絶対おすすめ)・住民票除票証明のスペイン語訳入手

 ⑥TIE申請

 ⑦配偶者のNIE申請(予約不要)・配偶者のTIE申請予約

 ⑧配偶者のTIE申請

 

・・・これをやりながら、健康で文化的な最低限度の生活ができるように準備をします。。。

 

★各手続について

①海外転出届を提出し、「海外転出予定」と書いている住民票を日本で入手する

 日通の荷物を現地で受け取るためには除票証明のスペイン語訳が必要。

 除票は転出日以降でなければ取れないので、「転出予定」と書いた住民票を入手すればOK。

 

②携帯電話&ネットに繋がる環境の確保・銀行口座開設

・携帯電話&ネットに繋がる環境の確保

 とにかくスペイン語での交渉に苦労しました。

 携帯会社(某大手)で1時間以上に渡って話をしてなんとかクリア。

 しかしまあ、スペイン人は電話が好きです。相手がスペイン語話せないと知っていてもどんどん電話してきます。

 こちらとして情報のやりとりのミスを避けたいのでメールを使いたいんですけどね。

 SIMフリー携帯・妻のプリペイドSIM・(※)家のネット回線と僕の携帯の使用料のセットを契約。

 ※)携帯を契約するのにはNIEナンバーが必要です。ビザの中に書いてあるやつでOKです。

 あと、回線工事をするためにも、新居に引っ越しが完了したあといいです。

 

・銀行口座開設

 学校によっては入国前に遠隔で講座を開ける銀行もあります。

 僕の場合は事前に講座を作って為替レートを見ながら送金をしました。

 現地についたら指定の支店にカードを受け取りに行きました。

 

③住む家が決まりそうなタイミング(仮住まい含む)でTIE申請の予約を入れる

 僕は内見をせずに家を決めました。(その分徹底して事前調査しました)

 基本的に満足していますが、プロパンガスというのは流石に確認しなかった・・・!
 スペインは全体的に昭和の日本の感覚です。

 TIE申請は7−8月は難しいので、早めに予約をとるのをおすすめします。

 (ただし、エンパドロナミエントの紙をアポのタイミングで提出する必要があるので、あくまで家が確定しそうなタイミングがおすすめ。そこまでスムーズに全てが行きません)

 TIEは予約がいっぱいで取れません。

 毎日(毎週月曜日)8時に予約状況が更新されるので、それを狙って予約。

 

④賃貸契約

 スペインでは入居後に修理の交渉をします。

 扇風機や冷蔵庫やカーテンや水道が壊れていたり、電気が切れていました。

 毎回違うタイミングで修理のおじさんがきてバタバタでした。

 高いものを修理するのに脚立もなく、僕がおじさんを持ち上げたり、机の上に椅子を置いてさらにその上におじさんが登ったりして、サーカスみたいでした。笑

 日本では怒る客いるかもしれませんが、スペイン語の練習にもなったし、なんだか楽しかったです。

 

⑤エンパドロナミエント(住民登録)・在留届(オンラインが絶対おすすめ)・住民票除票証明のスペイン語訳入手

・エンパドロナミエント

 ここの役所では予約なしで行けました。午前中の時間で30分くらい待ちでした。

 Plaça de Sant Miquel, 3, 08002 Barcelona

 ここの案内のおじさん(当然英語話せない)は友達のように話してくれてフレンドリーでした。

 

・在留届(オンラインが絶対おすすめ)

 住所が届出に必要だったか記憶が定かではありませんが、必要だったような気がするのでこのタイミングに記載しました。

 オンライン届出と実際に訪問しての届出の2パターンが可能ですが、オンラインがおすすめ。

 オンラインで処理しないと、今度スペインから卒業後に引っ越す際には、在スペイン領事館にいく必要が出てきます。

 

・除票証明のスペイン語訳を入手(日通使用の場合のみ)

 これは実際に領事館に行って申請をする。日本の住民票(転出予定記載)を提出。

 

⑥TIE申請

 諸々必要書類ありますが全員が通る道ですので情報が多いです。

 学校の案内や他のサイトをご覧いただければOKかと思います。

 ここでかのエンパドロナミエントが必要になります。

 

 注意点としては、実際の予約(CITA)よりも早く行くことと、事前に銀行で手数料の支払いをすますことです。

 予約の1時間前に行きましたが、3時間ほど待ちました。

 また、多くの人が振込済でないが故に、帰らされていました。

 

⑦配偶者のNIE申請(予約不要)・TIE申請予約

・配偶者のNIE申請(予約不要)

 アポイントなしで、本人と配偶者が一緒に移民局に行ってください。(Calle Murcia 42 )

 必要書類はパスポート(写真のページ・ビザのページ・入国のスタンプのページのコピーも持参)、EX-17(TIE申請の時に必要なフォーム・コピーもあったほうがいい)、本人のTIE申請の証明

 Ex17は書き方が不明ならその場で聞いたほうがいいです。僕たちも実際に間違った記入方法をしていました。

 

・配偶者のTIE申請予約

 原則本人と配偶者のTIE申請は同じ警察署でやる必要があると言われますが、実際はどこでも良いというように窓口のおばちゃんが言ってました。

 (9月19日に妻がTIEに行くので本当かどうかがそこでわかります)

 

⑧配偶者のTIE申請

 これから僕たちはこれをやりますが、基本的には本人のTIE申請とやることは変わらないみたいです。

★生活立上げにかかったコスト

私費留学の方にとっては大切な問題です。

僕は生活立上げ費用を甘くみていた上に、日本とスペインの往復の飛行機代(2人分)を全く考慮していなかったため、節約or増資が必要になりそうです。

 

・日本からの引越荷物・・・ほったらかしにされない安全性をみて日通を使用)

SIMフリーの格安スマホ購入・・・僕のiPhoneが古い機種だったためSIMフリー化不可でした

・家電・・・不足品を購入。電気屋さんでは値段交渉を重ね、いい商品を安く仕入れました。(値切るスペイン語を事前に勉強)ただし8月初旬のバルセロナが最高気温34〜37度の日が続き、夜も室温が30度を超え、生命の危機を感じたためクーラーを購入

・コンセント類・・・日本のコンセントを変圧器を使って諸々使っていたら煙をふいたので、僕のパソコンと妻のスマホのスペインでのコンセントをアップルストアで購入(これが高かった)

・雑貨・・・街のいたるところに「Basar 〇〇」といった中国系の方がやっている雑貨屋さんがあります。ものすごく雑多な陳列をしていますが、安い値段でありとあらゆるグッズが入手できます。

・その他・・・住民票除票の翻訳やTIEの手数料の支払い(TASA)などなど

 

合計でだいたい日本円に換算して30万円ほどかかりました。

およそ半分は引越荷物です。

残りの半分以上は家電なので、現地についてからの費用では家電をいかに抑えるかが大切です。

 

なお、諸手続きにはコピー・スキャン・プリントアウトが必要です。

Workcenter(https://www.workcenter.es/en) に行けばそれぞれやるのは可能です。

ただしコピー機がお釣りが出ないので、要注意です。

 

★まとめ

全体的に、うまくいかないです。

役所の機械が壊れたり、警察署が停電になったのでまた明日来いと言われた同級生もいます。

午前中に家に行くと言われて夜になることもあります。

うまくいかなくてもいいように、あらかじめ日程に余裕を持って、午前中から動いたほうがいいです。