小さな日本人の人生旅行記(ESADE MBA編)

英語が苦手だったごく平凡なサラリーマンが世界に出ていく体験を綴ります。

バルセロナにたどり着いて半年

バルセロナにきたのが7月16日(出国は7月15日)、その後用事があり一時帰国を8月にしましたが、渡航をして約半年が経過しました。

 

ということで、「自分自身の変化」と「思ってたのと違うやないかい!」というのを記録します。

 

【自分自身の変化】

生活の立ち上げに苦労して本当に7月ー8月は大変でした。中でも必要書類を揃えたり(現地でプリントアウトをするものが多かったり、役所にいく機会が多い)、携帯やネットのインフラを整えるのがきつかったです。

 

スペイン語がある程度上達した

色々ありました。あまりスペイン語を勉強してきませんでしたし、今でも「書け」と言われたら書けないのですが、スペイン語はそれなりに上達しました。おそらくある程度英語とドイツ語の土台があって、フランス語を学んでいたり、イタリア語を一時期趣味でやっていたことがあり、比較的かけている時間に対してスムーズに話せるようになっています。

他の言語の知識がどうこうというのもあるのかもしれませんが、どちらかというとサバイバルによって鍛えられている感じはします。家も非常に古い建物で、問題は絶えません。シャワーが出なくなったり、カーテン落ちてきたり、お湯が出なくなったり、プロパンガスが切れてガスの会社に支給持ってきてもらったり、突然停電したり、トイレのタンクから水漏れしたり、天井から突然大量の雨が一晩中降ってきたり、台所のシンクがスプリンクラーのように水が出てきたり、そもそも雨ふると水漏れしたり・・・などなど、問題だらけです。毎回修理のおじさんにきてもらうのですが、やり取りは当然スペイン語スペイン語で電話して交渉する頻度が多く、いつの間にかスペイン語が最低限話せるようになりました。病院でもだいたい調べなくても状態は説明できてやり取りできるようになりましたし、タクシーや飲み屋でも身の上話をするくらいにはなりました。(文法や正しい言い方は勉強していないのでわかりません。街でいろんな人がいう表現を真似してお店で話していますが、綴りもわかりません)

いつの間にか妻もサバイバルの結果、B1-B2という中級のレベルになりました。

 

・驚かなくなった

上記の通り、この半年でこれだけの問題があると、天井の一部が落ちてきても、夫婦揃って「落ちてきたね」くらいのもので、驚かなくなりました。暖房を奮発して買いましたが、もう壊れるものとして捉えていたり、日本では考えられないような不測の事態は起こるものだというように捉えられるようになりました。

 

・いまだに観光地には行っていない(変化ではないですが)

家から徒歩5分以内のところにカサミラ、カサバトリョと行った観光の名所がありますが、一度も入ったことありません。引っ越してからサグラダファミリア、モンジュイック、グエル公園、行ったことありません。お金と時間が今ある状態の中ではもったいなくて、いけないのです。2年目で最後暇になって、もしお金が最後まで余裕があったらいくくらいの気持ちでいます。

 

【思ってたのと違うやないかい】

天気については今年は例年とは違ったのかもしれませんが、思ったよりも違うことが多かったです。

 

・夏が灼熱地獄

日本に比べると灼熱の期間は短い気もしますが。

8月の上旬は最高気温が37度だったり、日が長いのもあり夜10時の室内気温が30度を超えて寝られなかったり。。当然私費学生かつ妻がいると古い(リノベーションされていない)ところにすむ訳で、クーラーもない状況です。前評判では「最高気温は30度未満、カラッとしていて過ごしやすいよ」というものでしたが、とても違う世界がそこにありました。とはいえ、8月後半から灼熱は終わり、30度強くらいで推移しました。10月上旬くらいまでは比較的暑い日が続きました。

 

・雨が思ったより多い

そうです、バルセロナの秋10ー11月は雨が多かったです。ほぼ毎日どこかのタイミングで雨。ロンドンよりも雨が降ったそうです。「バルセロナは天気がいい」が通説ですが、感覚的には「フランス・ドイツから北の国に比べて冬の空が明るい」という具合でしょうか。

 

・思ったより冬が寒い

年明けてからになりますが、特に寒いです。

ただ、日差しが強いので日中は太陽に当たると暖かく感じます。

とはいえあまり太陽に当たる時間に外をゆっくり歩くことがないので、あまり日中が暖かい実感はありません。

 

・電車が揺れる

バルセロナは比較的インフラが整っているときいていたのですが。学校に通学するときに乗るカタルーニャ鉄道が揺れます。どういう揺れかというと、減速するときになんどもブレーキをふむイメージで、体がひたすら前後に揺れます。電車内も空気の流れがなく、非常に酔います。日本人も多くが揺れで酔いを感じています。特に疲れている帰りは酔うので、酔い止めを飲んでいるものや、座れる時間まで学校で勉強をしてから買えるものもいます(座ると揺れを感じにくくなるので)。

これはインフラどうこうより、運転手のブレーキをふむマインドセット次第な気もします。ちなみに、バスも揺れます。企業訪問で大手の製薬会社に訪問をした時も、最初はケータイをいじっていた同級生たちが、次々にケータイをいじるのをやめ、目を閉じたり外を見ていました。やはり聞くと、ブレーキがきついとのこと。バタバタとブレーキを踏むのはここの人の特徴なのでしょうか。