小さな日本人の人生旅行記(ESADE MBA編)

英語が苦手だったごく平凡なサラリーマンが世界に出ていく体験を綴ります。

最初の3週間を終えて

MBAプログラムの最初の3週間が終わりました。

 

1週目は完全に学校やプログラムなどのインストラクションと1泊2日の泊まり込みでのアウトドアのチームビルディング的な物をやりました。

2週目は学校の授業の進め方を紹介しつつ、基本的なクラスをやるものでした。中心はケースメソッドによる授業と、木曜にお題を出されて金曜日にプレゼンをやるというコンサルプロジェクトがありました。

3週目は慣らしのようなクラスが続き、リーダーシップやファイナンス・アカウンティング、世界のトレンドの変化からどのようなビジネスチャンスが生まれるかを考える授業がありました。

 

【感想】

・英語の壁がある

TOEIC400点の人間がなんとか勉強してここまで来ましたが、やはり突然全て英語の飛び込むのは本当に辛いです。みんなそれぞれ訛りはありものの、英語が非常にスラスラで、お互いに理解をしています。その点、日本人は単語ひとつひとつをクリアに発音しても聞き返される事が多いです。

また、議論もやはり白熱するとついて行けません。日本人の英語力も世界の中ではダイバーシティーの一つであり、他の国の学生も学ばなければいけない部分もあります。大切なのは勇気を出して議論に入って「わからなかった」と伝えることなのだと気づかされました。

僕の英語力がみんなより劣っていることを考えた上で「みんなが同じ理解の状態であること(On the same page)」を確認するように、チームメイトが適応してくれました。やはりこの辺りは優秀なチームメイトに恵まれたなと感謝の気持ちでいっぱいです。

 

・周りが優秀

ここに来るまでは正直、他の国の学生はもう少し正確性や業務スピードに欠け、時間通りに来なかったりもっとカオスなグループワークを想定していました。実際はみんなほぼ時間には集まり、時間通りに議論をしています。多少議論が白熱するときもありますが、コンサルティングファーム出身の人が多いためかあまり脱線もせずにちゃっちゃと課題をこなしています。

チームメイトの国籍はアメリカ・インド・オランダ・イタリア・ウルグアイパラグアイです。インド人と僕以外はスペイン語が話せるので、ついついみんなスペイン語を話す瞬間があります。コンサルプロジェクトではプレゼン資料の提出締め切りが23時55分でしたが、僕らは53分に出しました。学校が22時に閉まるため追い出され、電車の中でスライドとエクセルのデータをみんなで編集して、途中下車してチームメイトの部屋で最終の仕上げをしました。帰りの電車は空いているだろうなと思ったら、うちの学校の学生で溢れかえっていました。この様子をみて「Welcome to the MBA world」と言ってみんな笑ってました。

 

・いろんな言語を話す機会がある

当然英語を話しますが、みんないろんな言語が話せます。そして僕も定期的にドイツ語話者の飲み会に参加しています。ドイツ人メインですがスイス人もいます。彼らは僕が英語を話すときはなんども聞き返したり伝わっていなかったりする感じですが、ドイツ語の場合は発音がまともなのかよく伝わります。幸か不幸か、多くのドイツの学生が僕と話すときはドイツ語を使ってくれます。飲み会ではあまり考えずにドイツ語を話せるように少し感覚が戻ってきました。

フランス語を話すことは本当にごく稀ですがあります。フランスからきている学生も少ないですし、フランス語圏出身者も他にはいないように感じています。そこまでたくさん話せるレベルではないですし、今の所はステイでいいかなあと思っています。

スペイン語もチームメイトや南米出身のクラスメイトと休み時間やちょっとしたときに話すようにしています。話せるようになりたい!

 

・日本ってやっぱり普通じゃないのかも

他の国では結構共通のものが流行っていたりするけど、結構日本とは違うなと感じました。

自分の能力を1ー10で評価するといくつかというアンケートがリーダーシップの授業中に行われましたが、男性の平均が8強、女性の平均が7強でした。クラスはその後ジェンダーギャップの議論で白熱したため論点以外の事が発言するにできませんでしたが、僕個人が気になったのはジェンダーよりも文化の差でした。というのも、同じ大教室の日本人は4−6の点をつける人が多かったからです。みんな自分に自信あり過ぎだなと感じた次第です。笑

 

・プレゼンは楽しい

前職でも比較的よくプレゼンしていましたし、プレゼンはお笑いをとったもん勝ち的に捉えてやっていました。2回ほど短いプレゼンで発表することになりましたが、「世界でも笑いをとろう」と意気込んで臨みました。結果うまくいきました!(本当にMBAの学生がこんなモチベーションでいいのでしょうか・・・笑)

質疑応答はしどろもどろでチームメイトに助けてもらっている状況ですが、今後も積極的にプレゼンターを決めるときには手をあげたいと思います。

 

・毎日アドレナリン出まくり

人の話を聞くのも情報を消化するのもアウトプットするのも必死です。感覚的には、超エグい運動部の夏合宿を過ごしていた日々と同じものがあります。もちろん違う疲れがありますが。

 

今の所は英語が厳しいですがクラスの内容は難しくありません。

今週もまだ基礎クラスが続き、10月に入ったら魔のTerm1が始まります。身体を壊さない範囲で挑戦あるのみです。