小さな日本人の人生旅行記(ESADE MBA編)

英語が苦手だったごく平凡なサラリーマンが世界に出ていく体験を綴ります。

バルセロナに到着

いよいよ新天地、バルセロナでの生活が始まりました。

自分の費用で学費と夫婦の生活費を賄う必要があるため、極貧バルセロナ生活です。

すでに自分の費用は使い切っており、家族やローンなどに頼る生活なため

本当に悔いのない生活を送りたいと思います。

 

以下の3点はこれからのMBA生活の基本的な指標です。

ブレそうになった時にはここに立ち帰ろうと思います。

 

【決意】

・機会に対しては節約ばかりでなく、投資として費用をかける

・家庭を大切にする

・給料ではなく、心から働きたいと思える職場に就職する(給料ばかりが良くなってもそもそも物欲がないので満たされないのが見えている)

・街ではスペイン語を話す。卒業までにある程度実用化できるレベルまで上げる

 

【新生活で感じた事】

・スペイン人が意外と勤勉

正直なめていました。もしかしたらバルセロナの人が勤勉なのかもしれませんが、家の修理屋インターネットの工事の人も思ったよりも予定時刻の前後に来ましたし、一生懸命仕事をしていました。

当然日本とは違います。もしかしたら日本人からしたらルーズだったり無礼に感じることがあったかもしれません。例えば、作業中に「水をくれ」といって来たり、ドリルで穴あけて部屋を粉まみれにしたり机の上に乗って足跡だらけにしてそのままで帰っていったり、天井のランプを交換するのに「俺の体を持ち上げてくれ」といって私の手の上に靴のまま乗ったり。ただ、彼らからは真摯さを感じたし、接していて楽しかった。

ただ、修理するものによって業者や担当者が違うため、ひっきりなしに家に人が来流ので思うように役所に行けたりできなかったです。

 

・英語が通じない

スペイン語、めっちゃ使っています。大家さんに家の故障部分の指摘を電話でして交渉したり、携帯電話の契約の交渉もしました。そう、全てスペイン語です。家の修理で来た方々は全く英語ができず。「いつバルセロナにきたの?」と聞かれて「ayer(昨日)」という単語が出て来ずにyesterdayといったところ、通じませんでした。

実は嫁が日本出国直前に家具に付箋でスペイン語名を書いて貼っていたのですが、それが奏を功してなんとかやりとりが成立しています。(結構「コンセントはどこにあるの?」とか「ゴミ袋持ってるか?」とか手加減せずに聞いて来ます。)

 

毎日スーパーにいったら表示を、契約書があれば全ての契約書の事項をスペイン語で読み通すようにしています。

全てが英語のプログラムのMBAで、おそらくスペイン語習得に対してはそこまで意欲の高い人は少ないのではと感じますが、生活は英語に妥協せずスペイン語で徹底的に攻めます。

 

とはいえ英語も海外ではまともに話したことがないので、苦労するのは見えているので頑張ります。

 

・全て時代が古い

毎日30度強にも関わらず、家にエアコンがなく扇風機だのみです。

アパートのエレベーターも100年以上前の形式で、手動で開け閉めするタイプです。いつ切れてもおかしくない綱でぶら下がっています。

また、家も都市ガスではなく、ガスボンベを設置して自分で引火するタイプです。ガスボンベは定期的に通りに業者の人が来て、ガンガン音を立てて必要な住民が必要な旨を窓から伝えるという、21世紀らしからぬ環境です。そもそもガスがなくなるタイミングがわからず、気づいた頃には手遅れになりそうで怖いですが。

 

・アジア人としては過ごしやすい雰囲気

以前ドイツにいた時はすごく「外国人」としてジロジロ見られましたが、バルセロナは国際化が進んでいるのか、あまり物珍しそう(怪しそう)に見られません。気兼ねなく過ごせていいです。そう考えると、日本の人は外国人がいると結構物珍しそうに見ているかもしれませんね。我々も反省が必要です。

そしてスペイン人はあまり背が高くなく、圧迫感が少ないです。ドイツだと私のような小さめな日本人の胸の位置に取っ手があったり、トイレの小便器の位置が高すぎて背伸びしないと用が足せないということがありますが、こちらはそのようなことがまずありません。

 

・体内時計に違和感

スペイン人は昼食を食べる時間も、夕食を食べる時間も遅いです。朝はドイツほど早くはありませんが、思ったよりも通常運転な感じです。21時になっても明るく、変な感じがします。

 

 

 

言葉に不自由を感じる瞬間があっても徹底的に聞けば教えてくれる文化ですし、生活そのものに不自由は感じません。

これからは勉学の方に少しずつベクトルを向けたいと思います。