小さな日本人の人生旅行記(ESADE MBA編)

英語が苦手だったごく平凡なサラリーマンが世界に出ていく体験を綴ります。

インターンまとめ&MBA生に求められること

日本で3か月間、働き続けてきました。異業種・異なるファンクション・異なる規模の企業での職業経験を積むことができました。9月になったらさすがに日本もすずしくなるかなあと思ったのですが、まだまだ暑いです。結局約100日、一番暑いシーズンを満喫することになりそうです。

この2社の間でも多くの事が異なるためMBAインターン生に求めてくる資質も異なる部分はありますが、一方で共通点を見出すことができました。(当然ファイナンスチックなインターンをしている方は違う体験をしていることと思います)

 

 ・物事の本質らしき部分を見出す力

これは俗にいうアナリティカルスキルというものというものでしょうか。短期間でのプロジェクトなので、いわゆるWhatやWhyの部分の精度が求められ、Howは論理的に問題がなければそこまで注目されないイメージですね。短期間でのアウトプットというのもありますが、結局Howの部分はいろんな人を頼ればどうにかなるというのもあるのかもしれません。

*(追記)注目されないとはいえ、具体的に考えることは求められます。

 

・仮説→検証のサイクルをはやく回すこと

限られた期間内のアウトプットになるので、仮説ベースで必要な情報を集めて検証をすることが必要になります。

 

・人見知り&物おじしないこと

会社によりますが、基本的に忙しい同僚にほぼ初めましての状態で時間をとってもらって自分個人のプロジェクトをすすめています。遠慮したり人見知り・物おじをしたりする方にとっては不利な状況です。逆に遠慮することはあまり求められていないように感じました。私は人見知りも物おじもそこまでしない方だと自覚しているのですが、いわゆる内向的な部分が強く、他の人と話すよりも内省を大切にする傾向があり、なおかつ前の職場で8年以上空気を読むことを求められて育ってきたため、最初は適応に苦労しました。とはいえ、ここまで変化の多い人生を送っているだけあってすぐに適応することができました。

 

・キャリアアスピレーション

MBA採用とだけあって、キャリアアスピレーションの強い人が求められる傾向を感じます。「上にあがってバリバリ稼ぎたい」「人生でこれを成し遂げたい」という明確な意思をもっている人の方が求められているように感じます。

 

・新しいアイデア

これは当たり前といえば当たり前なのですが、実際にインターンをしてみるとここの厳しさは実感します。なぜなら、MBA生をとるような企業は一般的にビジネススキルの高い社員が多く、普通の枠組みで考えられるアイデアはすでに手あかがついています。また、やっていないことをあら捜しすると多くのものを見失う、という負のスパイラルに入ります。つくづく前職の業務は穴だらけであることに気づきました。

 

一方、上記にあるような素養をビジネススクールで日本人学生が培っているかどうかは必ずしも、、、という感じです。

 

特に①と②の部分は意外と海外MBA生の中でも個人差が大きいかもしれません。国内MBAホルダーともよく会った3か月でしたが、正直彼らの方が(日本のビジネスクールの方が)いわゆるMBAらしさ(左脳を使うもの)を学んで使いまくっている印象でした。それだけ授業の要点が分かりやすく、パートタイムで効率よくハードスキルを学ぶカリキュラム構成になっているためでしょうか。海外MBA生でもコンサルファーム向けの対策で①②のスキルを同級生などと磨いている人は基本的なことを身に着ける機会はあると思いますが、そうでない学生は正直①②を訓練する場所はそこまでありません。ましてや自分で会議をまとめる立場にいなかったり、グループワークのディスカッションで常に中心にいるくらいの活躍をしていない限り、いろんな意見や考え方をフレーミングする機会はそこまでないと思います。まあそこを才能(もともとの地頭)でカバーできれば問題なしですが。

 

③についてはビジネススクールでどうにかなる部分もあるのかもしれませんが、個人のもともとの素養が大きな要素な気がします。④も人によりますね。人によって人生で成し遂げたいこと、幸せの尺度が違うので、本当に人によりけりです。⑤はインターンで鍛えつつ発揮するのが一番いいのではないでしょうか。そう考えると私費生は極力インターンをして学校でやってきたことと自分のバックグラウンドから出てくるものから若干ストレッチする経験をしたほうがいいと思います。

 

結論としては前回の投稿ともかぶりますが、結局生まれながらの天才を除いては、基本的には受け身ではなく主体性をもって経験を積みにいくことです。せっかく頑張って海外のビジネススクールにいくことになったからには、勉強じゃなくてもいいので主体性を発揮して国内MBA生・たたき上げの優秀な社員にないものを発揮していってほしいものです。(完全に自分のことは完全に棚上げ。笑)特に、バルセロナの学校から来たというと必ず他の学校の名前だけが出てくるのは悲しい限りです。たしかに私の学校は日本人が多く入るようになってからまだ歴史が浅く、メディア等々の露出もまだまだという感じです。個人的には両校ともいい部分があり、日本人学生も多いので将来的には「海外MBAといえばバルセロナ」という、ボストンの「ハーバード・MITなどのプレゼンスのある学校のクラスター」みたいになってほしいなあと妄想を巡らせる限りです。

 

さて、私にとってのMBA2年目が再来週からはじまります。きっと卒業までの残りの半年間はかなり短く感じられるんだろうなと思います。入学前にMBA生活でやりたいことを挙げて、定期的にチェックをしてきました。残念ながら秋にやりたかったイベントはなくなってしまいましたが、あと残すは「スペイン語を学んで現地に利害関係のない友人ネットワークをつくる」という目標1つだけになりました。今のところはやろうと思ってきたことはそれなりに達成をし、満足をしていますが、くそ真面目な性格的にすでに卒業後の人生の設計を始めてしまっています。。。どうにか「今を楽しむ」という目標を一つ追加して、2年目を迎えたいと思います。笑