MBA生の1日のスケジュール
ビジネススクールの受験生等の関係者だけでなく、私の知人友人のいろんな方々からご質問をいただいているので、参考になればと思い1日の大体のスケジュールについて書きたいと思います。
学校のプログラムによって授業の時間が異なったり、グループワークの多さが異なるので一概には言えませんので悪しからずご了承ください。
*カレンダーを振り返ってみて大体こんな感じだったなという感じです。
【1学期:もっともハードだった頃】
4:00 起床 課題をやる
6:30 朝食 身支度
7:00 家出発
8:00 学校に到着
8:30 クラスメイトと就活対策(ケース面接)
10:00 午前の授業
13:30 お昼休み (就活関連の調査とメール処理・クラブのイベント企画)
14:30 午後の授業 授業がない場合は大体18時くらいまでミーティングがあるか、CAP(産業について学ぶ就活むけの選択クラス)を受講
18:00 午後の授業終了
18:15 (火・木)スペイン語 ない場合は大体19時頃までチームミーティング
20:15 スペイン語終了
21:30 帰宅、課題をやる
24:00 ある程度課題やったら夜型のチームメイトにバトンタッチして翌朝続きをやる
週末にケースを読みだめするため、週末の日中はほぼ外出できず。
(1ケース3時間ほど時間必要だった・・・)
【2学期:やや人間的にバランスを取れるようになった】
4:00 起床 ケースを読む・課題をやる
6:30 朝食 身支度
7:00 家出発
8:00 学校到着 ジムでトレーニング
9:00 チームミーティング
10:00 午前の授業
13:30 午前の授業終了 昼休みがある場合はインターンをやる産業についての調査
14:00 チームミーティング 1.5hを2個ー3個
*クラブイベントは大体18:15-20:00の時間で実施
19:00 家路につく
20:00 帰宅
22:00 就寝 飲み会があれば大体24時頃就寝。。
週末にケースを読みだめするため、週末の日中はほぼ外出できず。
(この時もまだ1ケース3時間ほど時間必要だった・・・)
【3学期:優秀なドイツ人によりミーティングが効率化】
4:00 起床 課題をやる
6:30 朝食 身支度
7:00 家出発
8:00 学校到着 ジムでトレーニング
9:00 チームミーティング
10:00 午前の授業
13:30 午前の授業終了 昼休みがある場合はインターンをやる産業についての調査
10分ほどの軽いミーティングが増える
→その後、自宅でケースを読むなり、興味のある産業の研究をするなり自由に過ごす。
課題がヘビーな時期は1.5hのミーティングを2個くらいやる
*クラブイベントは大体18:15-20:00の時間で実施
22:00 就寝 飲み会があれば24時頃就寝
【2年目:グループワークの量減少、授業の時間が若干変化】
5:00 起床 読書など自己課題をやる (睡眠時間増えました)
7:00 朝食 身支度
8:00 家を出発
9:00 学校に到着 メール処理
9:30 午前の授業
13:00 午前の授業終了 クラスメイトと食堂で昼食(1年目はそんな時間とお金の余裕なし)
15:00 帰宅 個別で課題をやる 家の近くのジムにいく 興味のあることについて調べる など
22:00 就寝
昔は何時間もかかっていたケースリーディングですが、20-30分もあれば大概のケースは対応できるようになりました。なので行きの電車内でサクッと読んで、授業前にカフェテリアでおさらいをすれば終了、というようになりました。
クラブの代表としての活動は10月末で引き継ぎ、個人のために割ける時間がさらに増えました。
多くを書くことはここでは控えますが、おかげで2年目は「そのまま日本で社会人だったら勉強できなかったこと」に時間を使えています。これもビジネススクールの価値なのかなと思う次第です。
2020年、そして最後のタームの抱負
第二の故郷へ
試験終了から5泊でドイツのデュッセルドルフに行っていました(そのうち1日はブレーメンに日帰り、もう1日はケルンとボンに日帰り)。
・念願のBeck's工場見学
9年前にブレーメンに行ったことはあるのですが、ビール工場見学ができなかったのがずっと心残りでした。この度無事に行くことができてよかったです。私と嫁の他はドイツのおじさん2人で、3時間にわたるツアーはチャレンジングでした。全てドイツ語だったので、ドイツのおじさんやツアー担当のおじさんとドイツ語で話をしながら妻に通訳をするということもあり、頭の中はかなりかき混ぜられました。笑
ビール醸造のプロセスを聞いたり工場のラインを見学させていただきました。上面発酵・下面発酵については今回改めて理解を深めました。ビールは好きでビール検定も過去に受けたりしていたのですが、痛風持ちなので飲み方には要注意です。
巨大なAB InBevに買収されて以降、Beck'sとHaake Beckがどのように開発・製造・マーケティングをしてきているかも聞くことができました。ちょうど参加してた2人のドイツ人サラリーマンおじさんたちも税務関連でM&Aアドバイザーとして活動しているらしく、最後に試飲(大ジョッキ4杯という大盤振る舞い)をしながら議論を楽しみました。
・第二の故郷へ
小学生の頃にデュッセルドルフ郊外に住んでおり、本帰国後も定期的にデュッセルドルフ・ボン周辺には友人の家に泊まりに行ったりしていたため、目新しいものはありません。デュッセルドルフへ帰るのも中1・大1・大3・大4・社会人2年目・社会人10年目(9年目で退職して留学中ですが)で6回目になります。東京に比べてデュッセルドルフの中心はあまり変化がないのが逆にいいんですよね。
逆に私が住んでいた郊外は家が増え、周囲の様子は帰国後10年ほどで変わってしまいました。家の隣と前が草原でうさぎがいつも走っていたのですが、今は民家になっています。さらに草原の向こうにはサッカー場があったのですが、それも草原に。散歩道だった畑のあぜ道も一部が私有地化されていて入れなかったりして、今回の訪問時にはまた若干の変化を感じました。とはいえ当時の雰囲気の大半は残っていたので嬉しいです(本帰国から23年ほど経過しましたが)。
今でもよく思い出します。ドイツ式(ペダルを後ろに回すとブレーキ)の自転車を飛ばして、周囲の子供たちと草原や近くの公園でサッカーをしたり、捨てられた馬車をアジトにして遊んだり、木の実をとってナイフでみんなで分けたり・・・。小学校の友達以外の近所の子ともよく遊んでいました。旧ユーゴスラビアの難民の子、イタリアやトルコの移民の子、現地で生まれ育った日本人の子、ドイツ人の子など様々な人に囲まれていました。彼らの多くとは連絡が取れず、今は何をしているんだろうか、と思う次第。
一方、当時は非常に海外生活としては初心者な環境にいたなあと感じます。日本に比べたら不便なことは多いですがスペインほどではありませんし、デュッセルドルフには日本人街があり何かと日本のものは手に入ります(倹約家な我が家は基本的に現地のものや食材で生活していましたが)。また、当時は父親が「日本企業で海外赴任」という守られた立場で、両親に守られて過ごしていたのです。デュッセルドルフにいる「サラリーマン」の家族の様子をみてそのように感じました。
何れにしても小さい頃のドイツの経験が「欧州に行きたい」という原動力になり、大学でドイツ語を本格的に学び直し、前の企業に入り(諸々で行けず・・・)、体育会で留学に行けなかったという心残りも合わさって「欧州MBA」を考え、キャリアチェンジの観点から長めのプログラム・費用(学費と生活費)等々の理由からバルセロナに行き着いたのだなあと思っています。
・将来どこに住むか
リタイア後にどこに住むかはすでに悩ましい問題です。家賃が安くて生活が楽な関西にするのか、欧州で天気のいいスペインにするのか(永住権をとるには経済的な工面が必要)、慣れ親しんだドイツにするのか(永住権は語学的にはクリア、あとは5年以上のキャリアが必要、、)。という将来の妄想をしています。
ターム4 学業面の振り返り
なんと言えばいいんでしょう。正直2年目のプログラムは1年目と比較して圧倒的に負荷が少なく、学業面で書く内容が非常に薄くなりそうです、正直なところ。
クラスを選択したのが春くらいで、当時は夏のインターンで自分の適性を見る予定だったため、特にクラスを選択するコンセプトというものがありませんでした。あえて言えば「マーケティング・セールス系と、ジェネラルマネジメントとして使えそうなクラスをとる」というくらいでしょうか。
ターム4は5つの授業をとりました。夏の3ヶ月をインターンにあてたため夏にクラスを取らなかったため、他の学生よりは多めに取っていた印象でした。5つの授業(授業50回)というと実はクラスの数量そのものはターム3とさほど変わらないのですが、グループワークの量が減りました。また、グループワークも生徒の多くがプライベートを優先するようになり、リモートワークが増えました。そのような中でしたが、以下のような感じで授業をとりました。
・Marketing Transformation for the Digital Era
マーケティングのアプローチが、テクノロジーの影響によってどのように変わってきているかを学ぶ授業でした。顧客が企業に対して様々な媒体で意見を言ったり抗議をすることができるようになったり、顧客が製品についての情報にアクセスするのが容易になっている中で企業としてどのように取り組んでいくべきかというのを考えました。クラスとしては講義・グループワーク・ゲストスピーカーによる講演・生徒の経験の共有(プレゼン)がバランスよく含まれており、体系的な知識→実験→実社会での情報というようによく作り込まれていました。
・Mergers and Acquisitions
当初この授業をとる予定はなかったのですが、せっかくMBAをとりにきているのであればある程度この手の話は理解をしておきたいと思い履修しました。講義が中心で、基本的なM&Aのプロセスに沿って授業は行われました。実際にケースを読んで、その場で妥当な買収額のレンジを計算したあと、他のチームと買収の金額と支払い方法について交渉するクラスが印象的でした。企業価値の計算をするあたりは、ちょうど今資格の勉強のために財務会計を学び直しているので、いい練習になりました。
・Performance Measurement & Control Systems
事業部・部署単位のパフォーマンスを計測する手法を学んでいきました。5回ほどグループでレポートを提出する必要がありました。毎回ケースを読んで、教授の出した質問に対して分析と提言で答えるような形でした。正直自分のグループは放っておくと締め切り前日の夜10時になっても「誰もケースを読んでいない」というレベルだったので、1回目以降はほとんど自分でやりました。笑)ワークロードとしては毎回ケースもあったのでそれなりではあったのですが、クラスの内容としては正直日本語で書かれたサイトとか本を読んだ方が効率よく学べた感じでした。
・Service Operations
顧客の待ち時間を改善するために必要なことを学ぶ授業でした。キャパシティやサイクルタイムなどを計算・分析をして、どのような打ち手があるかを考える授業でした。クラスの中でもシミュレーション(実際に手を動かして作業をする)が要所にに用意されており、理解を深めることができました。個人的には今学期で一番楽しめたクラスです(ケースの内容も面白かったです)。今後の業務でどのようにいかせるかわかりませんが、「なんとなく〇〇をやったら改善できるんじゃないの?」と考えがちなところを「まずは数値化して分析してみて、ボトルネックにアプローチしてみよう」というように持っていくのが大切だというのを感じました。(こうやってかくと小学生の感想文みたいですが、実際の業務で結構知らず知らずに感覚で打ち手にいきなりいく人、多いですよね)
・Strategic Sales Management
セールスと言いつつ、もう少し高い視座から取り組むような感じでした。具体的には(かなりざっくり書きますが)、各チームが架空の企業を作り、顧客は誰か、顧客への提供価値は何か、顧客にどのチャネルで価値を届けるか、独自の提供価値は何か、それをやるためにどのような組織構成や人材が必要か、どのように人材を雇って育ててモチベーションを高めるか、それをやるためにどのようなKPIやテクノロジーが社内に必要か、という内容でした。B2B向けのスタートアップで働く予定の方や、起業をする予定の方には、よりすぐに使えそうな内容の事業だったのかと思います。自分は組織・人材のところをメインにやりました。
以上です。
今学期はバルセロナに帰ってきて、デモが続いた日々に見舞われ、パソコンも盗まれ、旅行に行っているうちに12月になってプロジェクト・プレゼンテーション・期末試験が続きました。
12月でプログラムが終了になる人も多くいます。次の学期で学校にいる人はざっくり1/3強くらいでしょうか(バルセロナで働いたりインターンをしている人を含めるともう少しいそうです)。昨年一緒に入学した仲間もいよいよ散らばりはじめました。
来学期はいよいよ最後のタームです。2つしか授業がありません。より自分の興味のあること、今見聞を深めるべきこと、今しか過ごせない仲間との時間を大切にします。
旅での学び(プラハ・ウィーン)
先日プラハとウィーンに行きました。色々ありましたが、今回は3点ある気づきのうち3つ目が一番価値のある学びでした。
・チェコとの相性は残念
思ったよりこの地とは相性が悪いようでした。小銭の細かいお釣りをこちらから言わないと「どうせ外国人はわからないだろう」と出してくれなかったり、その他も色々と一悶着がありました。そもそも英語が不自由な人が多い上に外国人を外国人扱いする傾向がありました(これは日本人もそうなので仕方ないけど)。英語が通じない場合、ドイツ語で通じるかどうか話してみました(プラハはドイツとオーストリアに囲まれているのでドイツ語が通じるかなと思って)が、逆に嫌な顔をされました。まあ歴史的なことを考えたらそれはそうか・・・。3日間いて、全体的に人が暗い印象がありました。まあこれもバルセロナ生活によって若干バイアスがかかっているのかもしれませんが。
・ドイツ語ができてよかった
ウィーンは人生で行くのは3回目です。ドイツ語で普通にやりとりができるので楽でした。若干現地の方は訛りがきつかったですがストレスはありませんでした。オペラをみても内容が入ってきたり、店員さんや飛行場のカウンターの人とジョークを交わしあったりして「やっぱりドイツ語圏はいいな」と思いました。やはり現地語の方がみんないろんな情報を教えてくれるので、いろんなお得な情報を知ることができました。
・お金について学ぶ(使うべきところ、使うべきではないところ)
これが今回の旅の一番の学びでした。私費・家族帯同・家計収入源ゼロということで貧乏生活を送っています。相場の2/3くらいの家賃の古いアパートに住み、留学中は服が夏4着・冬3着しかシャツがなく破れたりしている中着続け、3本しかないズボンもポケットに穴があき、蚤の市で値切って買った布切れをあてて穴をふさいでいます。
旅行にも行っていますが、内容は30代とは思えないようなことをしています。例えば、ウィーン学友協会の黄金の間でクラシックを鑑賞してきました。ただし、60ー70ユーロ×2を消費するほど余裕はないので、7ユーロの立ち見席で2時間半、飲まず食わずトイレにのいかずでフェンスにしがみついて立ち見をしていました。休憩時間離れると他の人に場所を取られるのでフェンスにしがみ付きでした。また、オペラも60ー100ユーロ×2を負担することができないので、11ユーロの見にくい席(柱があって舞台が見にくい)を選びました。僕らの席はまだよかったのですが、前に座っていたおじさんの席はほぼ柱しか見えない席で、周りにいた人はおじさんをみてくすくすと笑っていました。笑
そして僕らのウィーンの宿はユースホステルでした。自分たちがウィーンに行った時は街の中心地のホテルの相場が1泊200ユーロ以上、流石にきついので2人で1泊50ユーロのユースホステルに泊まりました。(結婚して夫婦で普通行かないですよね。大変お貧乏な新婚生活で申し訳なし・・・。)
オペラやクラシックは節約をして全く支障がなかったのですが、ユースホステルに泊まったことが「銭失いになりました」。確かに1泊の値段は抑えられたかもしれませんが、失ったものが多かった。まず、帰ったらルームメイトのインド人が部屋を暗くして寝ている。身の回り整理をしてようやく寝ようと思ったところで別の人がガサガサと帰ってくる。朝起きるタイミングも合わず、荷物をガサガサできる雰囲気になるまで時間がかかる(そもそも休日でも我が家は6時までには起きる。笑)。というのもあり、気疲れと睡眠不足、さらに行動時間が短くなったことで行きたい所を1つ諦めました。
いつも出張では安いホテルを何も考えずに選んでいましたが、タバコの臭いのきつい部屋になりがちで喘息になったりしたのを思い出しました。今回の旅の件もそうですが、「泊まるところはある程度まともな所にするべき。それが自分の生産性や満足度を高める」ということがよく分かりました。
旅だけでなく自分が何かにお金を払う場面では、
①必要なものなのか、あったらいいな程度のものなのか
②払うこと・払わないことで発生する生産性やQOLの変化(そもそも価値がリターンとして帰ってくるのか。その価値は支払う投資からして妥当なのか。)
の2点を意識しながら判断をすることが大切です。卒業後は自分たちの生産性を長期的に高めるものにはお金を使い、それ以外は最低限(今のまま)生活するようにする方針で計画中です。
復活
2週間前の月曜にパソコンの盗難にあり、非常に苦しい思いをする今日この頃でした。日本にいたら普通に取られない(ドイツだとしても取られない)ような管理をしていても、バルセロナのスリ犯はやってきます。
私の場合はカバンを足元に置いて、壁の横で採りにくいところに座っていたのですが、それでもやられました。バルセロナは本当に要注意です。
ビジネススクール2年目は全体的にテンションの下がる出来事が多いです。ジャパントレックは中止になり、クラブは次の代の勧誘の結果は今ひとつ、仲のいい人の多くは交換留学や卒業をしてしまい、家のいたるところは故障して修理を呼んだりするのに追われています。1年目の最後と比べてテンションの上がることが少ないです。
とはいえ、パソコン盗難の件で今回はいろんな人にお世話になりました。友人達に恵まれてよかったです。ありがたい限り。
直近で旅をしてきて、大きな学びを得ました。また忘れないうちに近日中に書いておきたいと思います。
加点法と自己肯定感
私の嫁が来週スペイン語の試験があり、試験に向けてプライベートレッスン(知り合いの紹介で普段やっていない人に格安でお願いできました)をしています。前の投稿でも書いたことになりますが、同じDELE(スペイン語試験)でも、試験をする国によって若干評価されるポイントが異なると感じています。
日本の場合は、B1レベルであれば面接で「接続法は自信がなければ避ける」というのが得策のようです。間違えると文法面でマイナスを食らうということでしょう。一方、スペインで受験する場合はどんどん接続法を言った方がいいそうです。接続法はスペイン語では使用頻度が多く(ドイツ語よりも遥かに使用頻度多い)、それが使えるとネイティブは「やるねえ」と思うそうです。
つくづくメンタリティの違いを感じさせられます。海外では往々にして加点法的な思考が多いと感じます。ちょっとグループで何か貢献をすると非常に褒められますし、何かができるようになったらすぐに「ーができたね」と言われます。これは堅物と言われるドイツでもそうです。手を上げて挑戦をしたら基本的に讃えられます。
日本の場合、どうでしょうか。日本は基本的には正確性を求めて減点法をとります。時々日本人の夫婦でいざこざがあったりしますが、相手に対する感謝、相手がやってくれていることを加点法的に捉えず、足りていない部分に目がいってしまっているように私の目には映ります(減点法)。職場ではどうでしょうか?プロジェクトや難しい課題があった時、手を上げる人はいますか?手をあげたらその人は言い出しっぺ的になっていませんか?少なくとも私には日本では「イニシアチブを取ったら損をする(少なくとも得はしない)」というのが見えます。また、何かと仕事の粗探しをする人を見かけることは日常茶飯事なのでは?と思います。
これは日本人の自己肯定感の低さにも現れているのではないでしょうか。13−29歳を対象にした内閣府の調査では、「自分自身に満足をしている」という若者では世界で7−8割ほどいるのに対して、日本では5割未満になります。「アジア人だから」という人もいるかもしれませんが、韓国人も7割以上が自分自身に満足をしています。
https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26gaiyou/tokushu.html
これから日本は苦しくなります。GDPは民間消費・民間投資・政府の支出・輸出で増えますが、人口減の中では輸出で一発逆転をするしかありません。内需に頼らず外にこれからどんどん出ていくしかありません。そんな苦しい中若い世代の自己肯定感が低いのは憂うべき状況です。
他国でよく見られる「加点法的思考」にヒントがあるのかなあと思いながら過ごした休日でした。